いつのまにかリコー普及帯デジタルカメラでは主力となっていたCaplio Rシリーズの6代目となるRIOCH Caplio R6です。当初Caplio Rシリーズはコンパクトで広角、単3形電池と専用リチウムイオン電池とのハイブリッドという形態で始まって後継のR2までは同じ仕様でしたが、Caplio R3からはのちのシリーズのようなコンパクトで高倍率、手振れ補正で広角といったかたちになりました。
購入価格は540円
キタムラ2階にフィルムカメラに囲まれてジャンクカメラとしては唯一のデジカメ… といった感じで寂しくありました。エントリーフィルムカメラしか残さないハンターが居ると思われる界隈でなぜこいつだけ残っていたのかは謎です。そのフィルムカメラの中にほとんど見かけないコニカミノルタ ZOOM 130C DATEがあったのは驚きでした。安いフィルムカメラでそれなりの倍率でありがちな暗黒ズーム機です。
デザインは一般的なコンパクトデジタルカメラな感じで、メーカーロゴのRICOHロゴは前面には無くCaplio R6のロゴがあります。このデザインをリコーはいたく気に入っていたのか、R3からR7までこのようなデザインが使われています。R8~CX6の意向を見ると単にリコーが頻繁にデザインの大幅な更新をしない方針というだけかもしれないけれども。
7.1X OPTICAL WIDE ZOOM LENS
7.2 MEGA PIXELS Caplio R6
年代の割に背面の液晶モニターが大き目です。
この頃にはすでにADJ.ボタンが付いている、オートモード/シーンモードの他MYモードが付いているなど後のUIの基本は完成していることが分かります。処理系統の高性能化やイメージセンサーの変更による機能の追加などはありましたが基本的なUI系統は同じに見えます。
ADJ.には好みの機能を4つまで登録可能でカスタマイズできます。逆にここに各設定を割り当てないと階層化されていないものの項目の多いメニューに潜って数値を変更しなければならないので面倒です。十字カーソルキーにはシーンモードやマクロ、フラッシュ設定にレビューと一般的な機能が割り当てられています。
リコーが絶対的な自身を持っていた強力なマクロ機能も健在であり、R8以降の最短撮影距離の表示機能などはまだ無いもののワンプッシュですぐにマクロに切り替えることができます。テレ端付近までズームしても極端に最短撮影距離が伸びないことも強力マクロ機能の1つです。また、シーンモードではデジタルズーム(オートリサイズズーム)を併用してさらに被写体に近づけるズームマクロモードもあります。
液晶モニターのスペックは2.7型 透過型アモルファスシリコンTFT液晶 約23万画素とサイズは大きいものの画素数が時代なりなので結構荒い表示をします。ピント確認程度は可能ですが、色再現も怪しいところがあるので過度な期待はしないほうがよさげです。それでも大きいは正義で各場面でかなり役に立つことは間違いないです。大型液晶モニターの為か光学ファインダーはありませんが不便は感じません。
天面
リコー独自のダブルリトラクティングレンズシステムによりこれだけの長さなズームレンズが収まっています。もっとも画像はワイド端の場合ですが。高倍率・コンパクト化によって既に振り子式のスライドレンズ機能はかなりのデジタルカメラで使われているようですが、大きくアピールしてるのはペンタックスとリコーくらいだったような。アピールされていないながらも振り子式のレンズユニットを採用している機種は富士フイルムのFinePix F100fd、F200EXRなどがあったと思います。
電源ボタンは押しにくそうな細長くて小さい形状のものですが、周囲に窪みがあるのでそれほど押しにくいとは感じませんでした。シーンモード等切替のスライドスイッチも見えます。
7.1X OPTICAL WIDE ZOOM LENS
RICOH ZOOM LENS
f=4.6-33 1:3.3-5.2
ダブルリトラクティングレンズシステムが採用されて薄型化されている7.1倍ズームのリコーズームレンズが搭載されています。手振れ補正機能付きですがセンサーシフト式です。
ペンタックスのスライディングレンズシステム採用レンズはレンズが小型化されているためか中心解像度が高く、周囲になるほど解像度が下がるという特性でしたが、このリコーズームレンズはレンズ口径はそれなりに大きいためかあまりそういった感じはありません。
ホームページによると
リコーの光学技術力が実現した、卓越したレンズ性能
最新のコーティング技術により、フレアやゴーストの発生を軽減。良好なカラーバランスを実現し、 全撮影距離で高画質化を達成しました。非球面レンズの採用により、 諸収差を良好に補正した性能の高いレンズです。全焦点域で高性能を発揮します。
とのことなので力を入れて作られたレンズだったのでしょう。何故か後のCXシリーズ等ではレンズ性能についてあまりアピールされていないのです。
イメージセンサーは724万画素 1/2.5型CCD 原色フィルター・手振れ補正機構付きが採用されています。700万画素ということで低すぎず大きすぎないちょうどよい画素数ではないかと思われます。このイメージセンサーに画像処理エンジンである スムースイメージングエンジンII搭載で高画質とのことです。
とのことなので力を入れて作られたレンズだったのでしょう。何故か後のCXシリーズ等ではレンズ性能についてあまりアピールされていないのです。
イメージセンサーは724万画素 1/2.5型CCD 原色フィルター・手振れ補正機構付きが採用されています。700万画素ということで低すぎず大きすぎないちょうどよい画素数ではないかと思われます。このイメージセンサーに画像処理エンジンである スムースイメージングエンジンII搭載で高画質とのことです。
ワイド端での撮影時
この時点で本体サイズより長いレンズが出ているので収納技術がすごいことが分かります。しかし、薄型故か挙動が不安定になることもあるらしく、ズーム駆動を押さえつけたりして邪魔すると一度鏡筒を収納して再起動するようです。このような挙動をするレンズユニットは他に見たことがありません。
比較的新しいコンパクトデジタルカメラというだけあって底面もスッキリです。
Caplio R6 DC 3.8V 1.7W
RICOH COMPANY. LTD. MADE IN CHINA
表記はリコー株式会社、中国製です。バッテリースロットカバーの作りはよいほうだと思います。
使用電池はリチウムイオン電池 RICOH DB-70ですが、購入時には何故か同形状のPanasonic LUMIX DMW-BCE10が入っていました。パナソニック系統で採用されている電池形状というだけあってこれらの電池は旧松下電池工業系が製造していたものと思われます。Li-ion Niの表記の通りニッケル系リチウムイオン電池です。
記録メディアはSDHCカード、SDカードを使用します。大容量のSDHCカードについては相性があるらしくTOSHIBA EXCERIA 8GBを入れると極端に起動が遅くなり、SAMSUNG EVO 8GBを入れると若干動作・起動が遅くなってLexar PLATINUM 8GBを入れると影響なしという感じでした。(SDカードのスペックはすべて8GB CLASS 10 UHS-1です)
各レビューサイトなどでは初期?のレンズユニットは突如故障する持病があるらしく、依然入手したCaplio R6もそんな感じで試写することも無く故障しました。レンズが戻らなくなってそのままという感じで故障しますが、この個体もショット数18500越えということでコンデジの限界に近くなっている感じなので近いうちに壊れるかもしれません。
画質は高倍率コンパクト機というだけあってテレ端付近では眠くなってしまうものの、謳い文句通り高性能なレンズなのか全体的にシャープな描写のようです。後まで高感度に弱かったシリーズだけあってよく見たらノイズがあるのを感じられるかもしれませんが、ある程度までは許容範囲です。レンズの繰り出し/収納も非常に高速になっていてキビキビ動作するので普通に使えそうです。
極端な歪みは見られない
素材感の演出もそれなり
少しノイジーか
7倍ズームで望遠もこなします
さすがに映像エンジンの出来が良くなっているのか初期のRシリーズと比べたら随分と自然な発色です
シャープに写っているのでは
緑色の発色もイヤな感じでは無いです
広角寄り
海の波面も割と表現できていますが、奥側の木々が潰れ気味になるのは仕方が無い
ダイナミックレンジもそれなり
いい感じです
くもり気味の天候ですが普通に写っています
価格:540円
状態:故障なし
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