現在では存在しないLUMIXの乾電池を電源とする廉価シリーズです。何だかんだ言って続けられていたルミックスシリーズの廉価機種ですが、遂には2012年頃にバッサリと切られてしまったので現在ではこの系統は存在しません。廉価機種の切り捨てと共に日本製から中国製への移行も進めたので高級デジカメのLUMIX LX100も中国製だったのです。
購入価格は某カメラジャンクカゴで540円
有名な内容ですがこの時代・画素数となるといくら状態が良くてもスペックジャンクでそれも下取りでやってきたものならば即カゴ行きです。実際に店員の方が言っていたので本当だと思います。
妙に大きいボディと金属っぽく見せたプラスチック製というのが廉価機っぽいですが、グリップも付いているだけあってホールド感は悪くないボディになっています。レンズ部が飛び出していますが光学6倍という比較的高倍率なものなので仕方がないのでしょうか。廉価機でもルミックスシリーズに付いているゴールドのLマークはちゃんとあるのです。
かつてのルミックスシリーズは知名度不足の為か前面にPanasonicロゴを持ってきて背面や天面にLUMIXロゴが付けられていましたが、この頃にはすでに知れ渡ったと判断されたのか前面にはLUMIXロゴしかありません。これが海外専用機種となるとLUMIXとPanasonicロゴの併記になるのですが。この機種の海外版の場合はLUMIXロゴの下に販売時にはシールでPanasonicロゴが付けられているものの本体印字ではないようです。
背面
廉価機なのに意外と大きい液晶モニターと旧ルミックス系の操作ボタンが見えます。
UIは何世代か前のルミックスシリーズのもので合理化が進んでいるとは思えませんがそれなりに扱いやすいものです。上ボタンで露出補正とオートブラケット、下ボタンで簡易レビューなどといった割り当ては多くのルミックスシリーズで用いられた配置で結構使いやすいのです。DISPLAYボタンが独立していますが、光学ファインダーがあるわけではないので液晶モニターを消灯することはできず表示する情報量を変更するボタンとなっています。
液晶モニターは2.0型 85万画素 TFTカラー液晶モニターと時代相応のものですが、性能が低かったりするわけではないので普通に使えます。画素数不足でプレビューでピント確認は辛いので、心配な場合は再生で拡大して確認したほうがよいかもしれません。高性能な手振れ補正が付いているので余程いじわるな条件でもないなら手振れは起きにくいのですが。
Panasonic DMC-LZ2
天面 エントリー機でもモードダイヤルは付いています。内容はマクロやシーン1/シーン2、再生など当時のルミックスシリーズに見られたものですが。意外と評価の高かったルミックスシリーズのスライド電源スイッチですが、この個体では症状は無いものの同時期のスライドスイッチで勝手に電源が入ったりする不具合が多かったらしく各機種で広く同症状が起こったようです。
手振れ補正のボタンも独立して付いています。
LUMIX DC VARIO
1:2.8-4.5 / 6.1-36.6 ASPH. MEGA O.I.S.
当時では少なかったルミックスDCバリオレンズ搭載です。登場して間もないエントリー機ということでライセンス料のかかるLEICAブランドを見送ったのでしょうか。だからといって性能の悪いレンズというわけではなく普通に綺麗に写って逆光もそれなりに堪える良いレンズのようです。なおLUMIX DC VARIOレンズが搭載されている機種は案外少ないながらも後継機のDMC-LZ5/LZ7まではLUMIXレンズでDMC-LZ10で遂にライカのバリオエルマーとなりました。画質面の評価は散々だったようですが… 何れのレンズもブランド問わずご自慢のジャイロ光学式の手振れ補正機能付きで常時補正のMODE1と露光時補正のMODE2から選べます。
イメージセンサーは1/2.5型CCD 総画素数536万画素 原色フィルターと案外バランスの良さそうなものです。ISO感度は400までとこの時代のCCDになります。
画像処理エンジンはヴィーナスエンジンプラスで高画質と高速性を両立だそうです。どうやら標準設定でも鮮やか目に仕上げるようで晴天屋外など色が出やすいような環境ではかなり鮮やか目色が出ます。
Panasonic 品番 DMC-LZ2
松下電器産業株式会社 日本製
底面はデジカメらしくない日本語の量… 当時は同社のオキシライド乾電池最盛期だったので、乾電池仕様のデジカメにもばっちりその旨が記載されていて電池モードではオキシライド乾電池専用モードがあったりします。オキシライド乾電池はその電圧の高さや下がりにくい電圧故にデジカメに最適な電池だったのですがニッケル水素電池の高性能化やオキシライド乾電池に向かない機器で使用して故障など悪い面が目立ってしまったことから普通のアルカリ乾電池であるエボルタに代替されてしまいます。そのエボルタも現在の高性能アルカリ乾電池のはしりみたいなもんです。
廉価機だけあって三脚穴はプラスチック製でボディも同じくプラスチック製ですが電池スロットのフタなど必要なところは綺麗に造ってあります。しかも廉価機なのに日本製ということでいい時代です。
電源は単3形電池を2本使用します。メーカー推奨の電池としてはオキシライド乾電池のようですが電池モードにはアルカリ乾電池/ニッケル水素電池という項目もあるのでそれ以外の電池もちゃんと使えるのです。手振れ補正機能付きでも謳い文句通り画像処理エンジンであるヴィーナスエンジンプラスが省エネなのか電池持ちは悪くありませんでした。
記録メディアはSDカードでSDHCカードには対応していません。電池スロットとは独立してメディアスロットがあるので乾電池デジカメにありがちな電池が抜けた状態にしないとメディアを交換できないということになりません。これも当時でも大き目だったボディで設計されたので独立できたのでしょう。
画質はかなり良いです。等倍観賞で綺麗だとか暗所のノイズなどといった高級機で使うような高画質という意味ではありませんが、普通に使う分にはこれだけ写れば十分すぎるのです。
発色も豊かでレンズも悪くないのか歪みも目立ちません。
マクロも雨に濡れたしっとり感が出ていいんじゃないのですか。
無劣化リサイズのはずですが背景に圧縮ノイズが出ているような
割と逆光気味ですが露出はバッチリ
いいですね
うろこ雲
テレ端 コンパクト高倍率にありがちな眠い画ではなくシャープ
発色は良いものの少し緑が嘘っぽいか
Panasonic LUMIX DMC-LZ2 | |||||
メーカー | Panasonic | ||||
松下電器産業株式会社 | |||||
原産国 | 日本製 | ||||
発売 | 2005/2月 | ||||
メディア | SDカード/MMC / 内蔵メモリー 14MB | ||||
センサー | 536万画素 1/2.5型 CCD 原色フィルター | ||||
レンズブランド | LUMIX DC VARIO | ||||
レンズ構成 | 7群8枚(非球面レンズ2枚) | ||||
画像エンジン | ヴィーナスエンジン プラス | ||||
手ブレ補正 | レンズシフト光学式 MEGA O.I.S. | ||||
光学ズーム | 6倍 | ||||
電池 | 単3形電池 2本 オキシライド乾電池/アルカリ・ニッケル電池 | ||||
モニター | 2.0型 8.5万画素 カラーTFT液晶 | ||||
ファインダー | |||||
バージョン | |||||
ボディ外装 | プラスチック | ||||
価格 | オープン | ||||
その他 | |||||
ISO | AUTO/80-400 | ||||
F値 | F:2.8-F:4.5 | ||||
圧縮率 | FINE/NORMAL | ||||
動画 | QVGA Quick Time | ||||
MF | |||||
GPS | |||||
タッチパネル | |||||
容量上限 | |||||
カラーモード | 標準/ナチュラル/ビビッド (カラーエフェクト | ||||
ストロボ | 内蔵 | ||||
ドライブ | 静止画/連写/動画 |
価格:540円
状態:故障なし
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