2016年9月23日金曜日

Konica Digital Revio KD-200Z


コニカがまだミノルタと合併する前に自社ブランドでデジタルカメラを販売していた時代のコンパクトデジカメであるデジタルレビオ KD-200Zです。後に高性能化マイナーチェンジ版であるKD-210Zが登場しますが、それの前機種になります。同時に高級機としてデジタルレビオ KD-300Zが販売されていました。両機種ともOEMっぽい機種ですが、後の本気デジカメであるKD-310Z/KD-500Zの為にチャージ中だったのでしょうか。

購入価格は108円
これがソニーやニコンあたりだと古くても価格が付くことが多いのですが、コニカとなると値段が付かないのでしょうか。他の撤退組と違って現在でもケンコー・トキナーよりサポートは受けれますが撤退して10年以上経っているメーカーなので仕方がないのかもしれません。



デザインは一般的なコンパクトデジカメのものですが若干APSコンパクトカメラっぽいような気がします。後継機でもそのままだった剥き出しレンズは初代機であるKD-200Zでも同じで、汚れやキズが付かないかヒヤヒヤする代物なのです。出回って十数年経っているはずなのにレンズにキズが見られないということはあまり心配することでもないのかもしれませんが。
SDカード規格黎明期のデジカメな為か前面にSDロゴを置いてアピールしています。

Konica  Digital Revio KD-200Z   2.1 MEGA PIXELS  SD
印字では約210万画素を名乗っていますが、実際には有効202万画素と210万画素に届いていません。気にする程の差でもないと思いますが。



背面
見ただけで分かりそうな独特のインターフェイスが目に入ります。このデジカメも当時にありがちなサブ液晶モニターを見て設定するタイプのデジカメで、一応ライブビューには対応していますがメイン液晶モニターに撮影中の設定はほとんど表示されません。
UIは割と面倒なもので、フラッシュの発光禁止にするのにボタンを4回押さなければならない事や通り過ぎてしまうとセルフタイマーモードになるので更に10回ほど押しなおしと何だか後期のフィルムコンパクトカメラを使っている気分になります。これもAPSカメラっぽいところでしょうか。
露出補正がメニュー内だったり、分かりずらい画質設定など面倒なUIですが難解という程ではありません。もっとすごいUIなデジカメはたくさん存在していますし。

液晶モニターは1.5インチ 低温ポリシリコンTFTカラー液晶で画素数は非公開です。なんだか妙にシアン寄りなモニターなので色味調整は期待できなさそうですが、ライブビューで使い物になるだけマシです。



天面
すっかり見なくなった電源スイッチ一体型モードダイヤルとシャッターボタンが見えます。モードダイヤルにはロック機構などは無いので、偶にケース内で暴走していることが…
  
Digital Revio  KD-200Z
APSカメラのブランドにデジタルを付けて使いまわそうというのはキヤノンのIXYと同じですね。後にデジタルが撮れてRevioになるという点もIXYと同じです。



KONICA ZOOM LENS
  f=5.4 - 16.2mm  1:2.8 - 4.6

ヘキサノンへはない普通のコニカ ズームレンズが搭載されています。スペックや焦点距離には特に特徴は無いのですが、レンズカバーが無くむき出しという最大の特徴があるのです。一応前面のカバーには保護用のコーティングがされているようですが… 

イメージセンサーには211万画素 1/2.7型 原色フィルターCCDが使用されています。画素数的にはL版程度では全く問題ない画素数なのですが、画像処理エンジンが未発達なのかWBが割と不安定だったりします。ノイズが多めなのはノイズリダクションがそんなに搭載されていなかった時代の製品ということと小型センサーということで仕方がないです。



撮影時
沈殿式のズームレンズは結構伸びます。それでも常識的なサイズです。



底面

Konica  Digital Still Camera
KONICA CORPORATION   Made in China

コニカミノルタになる前なので名義はコニカ株式会社で原産国は中国です。高級機種のKD-300Zでも中国製でしたが製造元の都合っぽいですし。
三脚穴は完全に吹っ切れたかのように本体の端に配置されています。ネジ2個で固定されていて華奢な構造ではないと思いますが。



側面
電池スロット及び各端子類です。上部にあるランプは電源ランプではなくメモリーカードへアクセス時に点滅するアクセスランプのようです。外部電源のプラグは細いタイプで3Vなので少し探すのが面倒かもしれません。USBケーブルの端子はもっと面倒な形状かもしれませんが、この時代のデジカメをPC接続してもあまり良いことはなさそうなので使わないでしょう。



電源は単3形電池を2本使用します。画像のようなライト級ニッケル水素電池を使用しても普通に使えたので電池判定が異常に厳しいなどといったマイナス面は無さそうです。本体がスカスカプラスチックボディっぽいので軽量なライトニッケル水素電池を使うとかなり軽量化できるかと思います。
メモリーカードはSDカードですが、後継機のKD-210Zと同じく大容量のSDカードが使い物にならない仕様です。64MBを超えたあたりから速度低下が見られ、1GB以上を使用するとほとんどフリーズのような状態になって使い物になりません。理想は32MB程度のSDカードのようですが、その容量だと最高画質で30枚程度とある程度の撮影枚数となってしまいます。


Konica Digial Revio KD-200Z

メーカーKonica
KONICA CORPORATION
原産国MADE IN CHINA
発売2001/07月
メディアSDカード/MMC (大容量は動作速度低下)           
センサー211万画素 1/2.7型 CCD 原色フィルター
レンズブランドKONICA ZOOM LENS
レンズ構成不明
画像エンジン不明
手ブレ補正なし
光学ズーム3倍
電池単3形電池×2本、CR-V3、DC 3V
ファインダー光学ファインダーあり
バージョン
価格68,000円
その他Premier DC 2350?

ISO100相当固定
F値F:2.8(W)-F:4.6(T)
圧縮率SUEPR FINE / FINE / ECONOMY
動画AVI  QVGA 最大15秒
MF不可
GPSなし
タッチパネル
容量上限TOSHIBA SD-M 256MB / Panasonic RP-SDH 512MB
カラーモード
ストロボ内蔵
ドライブ静止画/動画


  1. 価格:108円
  2. 状態:日付リセット?
  3.  

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