現在では完全絶滅してしまったMD機器の中でも再録可能なポータブルMDレコーダーです。ポータブルMDレコーダーは機構や技術的にデッキタイプのレコーダーと比べると音質がいまいちという感じでしたが外出先での録音や簡単操作などポータブルならではの特徴もあります。
ポータブルMD市場ではそれなりに大きなメーカーだったPanasonic(松下電器産業)のポータブルMDレコーダーです。オンキョーやパイオニアとは異なり、パナソニックのMDは備え置きデッキがほぼなく、ポータブルばかりというパターンです。当時のポータブルMD市場は提唱元のソニーとOEM含むシャープ軍団の存在感が大きすぎたので自社製の他社の存在感が薄くなってしまったのは仕方ありません。
購入価格は840円
ハードオフの新装開店オープン時に購入してきたもので、ACアダプター、リモコン、ガム電池とキャリングケースが付属していました。電池が使えたのでそれだけでも800円の価値はあったかと。
初稿当初でのこのハードオフ店舗は移転ということや各店舗から在庫をかき集めてきたのか在庫豊富で価格も安かったのですが、現在では高い、少ない、ボロいといった具合になってしまいました。高いというのは言わずとも価格、少ないというのは商品数、ボロいというのは商品の状態です。
ここでHOの愚痴を言っても場違いもいいところですが郡部のリサイクルショップってやはり厳しいのですかね… 最近は地震による住宅整理か廃棄品なのか商品数がかなり増えていますが。
ポータブルMDレコーダーなので液晶モニターが付いています。録音ボタンが珍しいスライドタイプで、横にスライドすることによって録音待機状態になります。やはりポータブルMDレコーダーはリモコンが無くてもすべての機能を操作できるのが良いです。スキップや決定は右下にあるダイヤルで操作するので直観的な操作が可能かと。特にMDレコーダーはEDIT情報を書き込んだりするのでこのようなダイヤルはありがたいです。
自慢げにDIGITAL RECORDINGの文字がありますが、MDならばデジタルレコーディングはどれでもできるかと。液晶モニターの枠内にMDロゴが見えます。
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これも古い機種なので例に漏れずちゃんと裏面まで金属製です。
Panasonic
SJ-ME100 PORTABLE MD RECORDER
Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. MADE IN JAPAN
古い機種なので日本製です。ご丁寧に単3形アルカリ電池の型番やガム電池の型番まで記載されています。
入力端子とヘッドホン端子はこちらです。
左の赤い端子がマイク端子、白い方がOPT/LINE IN端子です。上面にあったDIGITAL RECORDINGの文字の通りちゃんと光デジタルが接続できます。
リモコンの端子はビクターと同じステレオミニプラグに円形のリモコン端子が付いているタイプですが、信号方式が異なるので他社のリモコンは使えません。ポータブルMDレコーダーについては本体パネルですべての機能が使えるように設計されているので使わなくても十分に本体は使用可能ですが、やはりポータブルプレーヤーとして考えるとリモコンは欲しいところです。イヤホンのコードだけの長さでは足りないことも多いですし、なにより操作の度に思い本体を取り出すのは面倒なのです。
電池は裏面に記載されていた通りパナソニックのガム電池であるRP-BP140Hが付属しているはずですが、購入時に付いてきたのはガム電池でも最終世代の容量であるHHF-AZ01でした。前ユーザーが交換してそのまま売ってしまったのでしょうか。世代が新しいのでこの電池も使えるのでしょう。
ポータブルMD機器については当初は未発達だったのか高電圧なリチウムイオン電池パック若しくはニカド電池の複数セルパック電池などが使用されていましたが、後には1.2Vのガム形電池1個で済むようになってしまいました。省電力化が進んだ為と思われますが、3.6Vの高電圧だった時代の機器の方が音が厚いなどどいった意見もあるようでよく分かりません。1.2VでMDのメカやらピックアップやらリモコンを動作させているってすごいですよね。
こちらはOPENボタンとHOLDボタンが並んでいます。画像の通り、OPENボタンとHOLDボタンは形状が非常に似ているので紛らわしいです。HOLDしようとしたら蓋が…
内部がごく普通のメカ機構なポータブルMD機器です。この機種よりちょっと前の機種では主にシャープ系のポータブルMD機器でスロットイン機能が多かったのですが、コンパクト設計には向かない構造だったのか廃止されていって結局2000年を超える頃にはほとんど絶滅といった状態でした。
品番:RFEV023P-SM
リモコンは液晶モニター付きで、操作をするとELのバックライトが光ります。本体側の液晶モニターにはバックライトが付いていないので、暗いところで情報確認するにはこちらが見やすいです。
ボタンはMAIN、SUB、HOLDとモードが存在し、モードによって機能が変わります。これもコストダウンへの工夫の一種でしょう。
音質ですが、やはり16Bitなので最近の20Bit越えの機種に比べると見劣りがします。商品紹介のページを見てみると、とにかく薄さ、長時間再生を目指して作られたものらしく音質についてはコメントがありません。もし音質を気にするならば、後のシリーズに搭載されているD SOUNDが搭載されている機種良いかと。とはいえ前述の通り低電圧+デジタルアンプ搭載機種の音質より高電圧+アナログアンプ搭載機の方が高音質とする方も居ますので結局は好みなのでしょう。
何故か液晶モニター内にホコリが大量に侵入していますが気にしない。
Panasonic SJ-MR100 | ||||||
メーカー | Panasonic | |||||
Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ||||||
発売 | 1999/5月 | |||||
メディア | MINIDISC | |||||
形式 | ポータブルMDレコーダー | |||||
出力 | 3.5φステレオミニプラグ | |||||
入力 | マイク、光デジタル(丸型)、LINE IN | |||||
電源 | RP-BP140H、乾電池ケース、DC 1.8V | |||||
リモコン | RFEV023P-SM | |||||
バージョンアップ | ||||||
価格 | 46,000円 | |||||
その他 | グッドデザイン賞受賞、薄型 |
ちなみにこの機種はグッドデザイン賞を受賞しています。現在でも商品ページが残っており、ある程度の情報ならば分かります。
価格 : 840円(電池、リモコン、ACアダプター付属
故障 : なし
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