2016年10月8日土曜日

TOSHIBA Allegretto M4 PDR-M4


東芝が1999年に発売した当時としては珍しい動作スピードに拘ったコンパクトデジカメ アレグレットPDR-M4です。今までは富士フイルムよりのOEMっぽいモデルが多数な東芝デジカメでしたが、この機種は自社製っぽいような。ただし後の機種のニュースを見る限り当時の東芝はセンサーがまだ製品化できるレベルではなかったので他社製を使っているらしいとあったのでこの頃はまだ他社製センサーかもしれません。
購入価格は324円
ドフ新オープンということで見てきましたが、古いモデルはこのPDR-M4のみで他はほとんどが500万画素以上のモデルばかりでした。でもところどころ多店舗で見かけた個体(SNやキズが一緒)をがあったので新オープンの際には他店からかき集めるというのは本当なのでしょう。



アルミダイキャストボディ採用のボディは金属製ということでかなり高級感があります。ペンタックスと同じように東芝の場合はレンズ周りに画素数や機種名表記をするのが好きなようです。当時の電機メーカー系カメラはまだ老舗のカメラメーカーが多数存在していてフィルムの存在感も大きかったので、高級感あるカメラの質感を目指した方向のモデルとスイバル機構などのデジタルでしかできないデザインの方向のモデルと別れていたようです。

TOSHIBA  DIGITAL STILL CAMERA  PDR-M4  2.1 MEGA PIXELS



背面
購入して持ち帰る際に電源兼モードダイヤルを壊してしまったので電源が入りません… 電源が入らないので内部UIや画質等も分からないのです。
背面液晶は1999年発売と考えると大き目な1.8インチTFTカラー液晶が使われています。画素数は何故か非公開ですが当時では重要視されなかったためなのでしょうか。
電源を入れられないのでUIは不明ですがボタンの数が常識的で十字キーまで付いているのでそれなりには操作できると思われます。
  


天面
壊した個所:もげたモードダイヤル…
この機種は非常にモードダイヤルがもげやすく、無償修理までされた程のようです。もげた後を見てみるとかなり小さいツメ4つで固定されているだけなので確かにこれではツメがすぐに折れてしまいそうです。もげた場合は大抵がこのツメの破損なので接着剤なども使えず修復は困難でしょう。

サブモニターは普通通りに撮影情報を表示するのですが、この機種では画像の通り電源を切っているときに時刻を表示するのです。電池残量がすく無い場合は電池マークも表示してお知らせします。待機電力を使ってまで表示しても無意味と言われればそれまでの機能ですが、こういう機能って現在ではありえないのでなんだか好きです。



F:3.2  f=7.4mm (40mm)
ノンブランッドで銘柄無しの単焦点レンズが搭載されています。パンフォーカスではなくオートフォーカス付きマクロ対応です。絞りは2段切替式でF:3.2とそれなりの明るさのものが付いています。焦点距離は40mmとやたら望遠寄りなような…
イメージセンサーは214万画素 1/2型インターライン方式CCD 原色フィルター付きとなっています。200万画素1/2インチCCD採用機はまだデジタル部が未発達なので安定はしていないかもしれませんが、画質の良い機種が多かったので使ってみたかったです。

撮影時は単焦点でレンズカバーが開くくらいしか見える駆動はしません



TOSHIBA  DIGITAL STILL CAMERA  MODEL NO. PDR-M4
TOSHIBA CORPORATION  MADE IN JAPAN 


名義は東芝株式会社で日本製となっています。富士フイルムっぽい機種が多かったので今までも日本製が多かったのですが。
アルミダイキャストボディで質感に拘っている割には三脚穴はプラスチックなのですよね。金属製穴となると金属色になるのでプラスチックでボディと色を合わせたのでしょうか。



記録メディアは東芝なのでスマートメディアを使用します。元は32MBが上限のようですが、ファームウェアアップデートをすることにより64MBまで使用可能になるようです。といっても純正品として用意されたオプションスマートメディア32MBのPDR-SM32が標準価格1万5000円という時代なので大容量のスマートメディアを使うのは大変だったでしょう。
富士フイルムのように端子方向にシールがあるなどの工夫は無いですが、挿入向きのイラストがあるので間違えません。これがビクターなど何の表示も無いこともありますので。しかし、カバーが開くとスマートメディア保護の為に電源が落ちる保護機構が無いのは気になります。アクセス中の電源断はスマートメディアの大敵となるのです。



電池はかまぼこなPDR-BT1を使用します。富士フイルムや京セラ、コダック、リコーが採用しているので意外と汎用性が高いです。富士フイルムのNP-80として探せば互換品の入手も簡単かと思われます。古すぎて純正品の性能が期待できない時代の電池なので、付属品やデッドストックの純正の持ちは?です。


独自の時計表示機能などもあって使ってみたかったのですが、自分で使用前に壊してしまったので何とも言えません。充電器と電池代と思ってあきらめるしか…
 
 
TOSHIBA Allegretto M4
メーカーTOSHIBA
TOSHIBA CORPORATION
原産国MADE IN JAPAN
発売1999/05月下旬
メディアSmartMedia 3.3V
センサー214万画素 1/2インチ インターラインCCD 原色フィルター
レンズブランド
レンズ構成
画像エンジン
手ブレ補正
光学ズームなし
電池PDR-BT1 3.7V 1100mAh
モニター1.8インチ TFTカラー液晶
ファインダー光学
バージョンアップデート有り
ボディ外装アルミダイキャスト製
価格8,9800円
その他

ISO100固定
F値F3.2
圧縮率
動画
MF
GPS
タッチパネル
容量上限32MB(アップデートにより64MB)
カラーモード
ストロボ内蔵
ドライブ


価格:324円
状態:電源入らず(スイッチ故障により)
 
 

2 件のコメント:

  1. 高校の時、近所の電気屋さんで購入してはじめて持った機体です。なつかしいですね。まだあまり普及していなかったので、その場で見れる、いくらでも取り直しが出来る機能には周りも驚いていました。

    兎に角ダイヤルの設計がイケてなくて、かばんの中で回って勝手に起動して、使いたいときに電池切れというパターンが多かったです。最後はこの記事と同じくダイヤルがもげて廃棄したと思います。

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    1. お返事が遅くなり申し訳ありません
      この機種はズームの代わりに高速性を重視したモデルなので割とコンセプトが売れて出回ったのではと思います。当初のデジカメは完全におもちゃかPC用品でしたがこの頃から一応フィルムに替えられるかも?という時代でしたけ?
      単なるモードダイヤルの誤動作ならまた被害も少ないのですが、この機種はダイヤルが電源スイッチとなっているので誤動作は困ったものですね。かなり長い間モードダイヤル無償修理は行っていたようですがさすがに現在では東芝デジタルカメラのページも削除されて終了したようです。

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