ネオ一眼という言葉を生み出しただけあってそれなりに力が入れられていた富士写真フイルムの一眼レフの形状をしたレンズ交換の出来ないレンズ一体型のデジタルカメラ ファインピックスS9000です。この機種は安価に高倍率な代わりに画質が犠牲というタイプではなくそれなりに高価で巨大なボディだがいいレンズといいセンサーでそれなりの画質という路線になります。
購入価格は500円
やはり某カメラでの購入だったと思いますが、あのチェーンでジャンクになっている富士フイルム系
ネオ一眼はスタジオ撮影用途だったものも多いようです。単にデジカメを買った客の下取り品かもしれませんが。
Sシリーズハイエンド(デジタル一眼レフなPro除く)な機種ということもあり発売時の価格は9万円近かったようですが晩年では4万円程度で購入できたようです。価格下落しながらも約4万円程度とあまり価格崩壊していないのはさすがハイエンド機種とったところでしょうか。
ジャンクなので純正レンズキャップは付いておらずエツミの汎用品で。でもレンズフードは付いているという。
デザインは本当に望遠レンズを付けた一眼レフっぽいものです。レンズ一体型でEVF式なので必要が無いながらもペンタ部の形状をしていたり、ボタン配置など一眼レフを全体的に意識しているデザインになるのです。
背面
900万画素なので近年の機種っぽいですが実際には2005年発売なので液晶モニターも小さくなっています。それでも上下にチルトするタイプなのでマクロやハイアングルへの対応が楽です。
液晶モニターは1.8型低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター、約11.8万画素が搭載されています。上記の通り上下へ可能式なのでアングルを変えられます。画素数は11.8万画素とかなり少ないレベルですが、そもそもモニターサイズが小さいのでそんなに気になりません。
操作UIはネオ一眼ファインピックスシリーズのものですが、撮影項目がバラバラに配置されている感じなので操作性はそんなによくないと思います。設定項目がFモードキーとメニューキーに分かれているので慣れないうちは混乱しそうです。
天面?
長いレンズが目立ちます。ホットシューがありますが専用接点などは見当たらないので汎用外部ストロボを使うためのものみたいです。
モードダイヤルはフルマニュアル撮影可能な機種だけあってAUTOの他にP、S、A、Mと並んでいますが高感度ブレ防止やナチュラルフォトなど独自の項目こ結構ありました。モードダイヤルの隣にあるのは設定用ダイヤルで設定する項目のボタンを押しながらこのダイヤルを回すことで各数値の調整が可能です。電源スイッチは今までと同じ撮影/再生モード切替を兼ねたものでした。
FUJINON ZOOM LENS
10.7x OPTICAL f=6.2-66.7mm 1:2.8-4.9 φ58mm
何故かスーパーEBCではない普通のフジノンズームレンズが搭載されています。ズーム倍率が10.7倍と中途半端な数値ですが理由があったのでしょうか。レンズ口径はφ58mmとよくある大きさで汎用周辺器具には困らない大きさです。このレンズの特徴としては一眼レフなどのレンズと同じ手動ズーム式なので任意の焦点距離に素早く移動させることが可能なのです。フォーカスについては電動なのでMFでもそれなりの時間がかかってしまいますが。
イメージセンサーは900万画素 1/1.6型 スーパーCCDハニカムHR 原色フィルターと高倍率レンズを搭載しながら大型センサーが搭載されています。これもレンズの明るさが極端に明るいという訳ではないので実現できたスペックなのでしょう。
画像処理エンジンはリアルフォトエンジンが使われ、諧調豊かな表現や低ノイズなど高画質を実現しているようです。
ちょっとズームしたところ
焦点距離的にズームするとやはりそれなりの長さになります。手動ズーミング式なので操作に時間はかかりませんが。
側面
こちらにフォーカス関係を持ってくるのが富士フイルムは好きだったようです。以前のFinePix S602やFinePix 4900Zなどでもこんな操作だった気がします。コンティニュアスAFとシングルAFとマニュアルフォーカスを専用スライドスイッチですぐに切り替えることができ、中央のボタンを押せばマニュアルフォーカス時でもオートフォーカスを使えるという便利なものです。
DIGITAL CAMERA FinePix S9000
FUJI PHOTO FILM CO., LTD. MADE IN JAPAN
さすが高級機だけあって日本製でした。旧ロゴの時代なので社名表記はまだ富士写真フイルム株式会社となっています。
三脚穴は中央には無いものの光軸の中央に配置されていて金属製なので良いのではないのでしょうか。電池スロットで半分近くのスペースが取られているのでこんな配置になったのでしょう。
フラッシュはポップアップ式、液晶モニターは上下可動チルト式です。こんなに小さいモニターでチルトしても意味ないと思われがちですが、マクロ撮影などでは意外と使えます。
フラッシュについてはかなり高い位置まで上がりますし、ポップアップ時のバウンドも小さめです。
記録メディアはマイクロドライブ対応なのでコンパクトフラッシュ Type:IIとxDピクチャーカードのダブルスロットとなります。xDピクチャーカードは1GBまで使用可能です。
電源は単3形電池を4本使用します。ハイエンドニッケル水素電池を4本入れたらさすがに辛い重さになるかと思いますが、画像のようにライト系ニッケル水素電池を入れると結構軽量化できます。電圧降下が早く、場合によってはすぐに電池切れ判定されてしまうのが難点ですが…
電池持ちは電池4本使用タイプだけあって安定しており、かなりの枚数をとってもまだ満タン表示でした。
画質はハイエンドらしく自動モードではあっさり発色?と思ったらそうではないようです。Fモード内にあるF-クロームモードにするとリバーサルフィルムのような美しい色彩を再現とメーカーが言っている発色になります。
撮影時は曇天で夕方4時以降でうす暗いというかなりの悪条件で撮影したので手振れや高感度ノイズが目立っています。これでは完全に性能を活かしきれてないので是非好条件で使いなおしたいところです。
記憶ではほとんどF-クロームモードで撮影していたと思いますが、Exifなどには残らないので断言できません。
曇りでもこの緑の発色
この画像は完璧にクロームモードなので、悪条件でも鮮やかにできるのがクロームの強みか
ISO 400とそれなりに増感しているのでノイズが目立って毛の細かい部分がつぶれてます
どうもスッキリしないような…
この時点ですでに午後5時を回っていたうえに雨まで降りだしてきたような気候だったので仕方が無いです。逆に手振れ補正なしでここまで粘るというのがすごいといえます
建築中のアーチ
ここでは高品質な高倍率ズームが活きました。
FUJIFILM FinePix S9000 | |||||
メーカー | FUJIFILM | ||||
FUJI PHOTO FILM CO.,LTD. | |||||
原産国 | MADE IN JAPAN | ||||
発売 | 2005/08/20 | ||||
メディア | xDピクチャーカード / CF Type II | ||||
センサー | 903万画素 1/1.6型 スーパーCCDハニカムHR 原色フィルター | ||||
レンズブランド | FUJINON ZOOM LENS | ||||
レンズ構成 | ハイブリッド非球面レンズ1枚、ガラスモールド非球面レンズなど | ||||
画像エンジン | リアルフォトエンジン | ||||
手ブレ補正 | |||||
光学ズーム | 10.7倍 マニュアルズーム | ||||
電池 | 単3形電池 4本 | ||||
モニター | 1.8型 低温ポリシリコンTFTカラー 上下チルト | ||||
ファインダー | 0.44型 23.5万画素デジタルビューファインダー | ||||
バージョン | アップデートあり | ||||
ボディ外装 | プラスチック | ||||
価格 | オープン | ||||
その他 | |||||
ISO | AUTO / 80-1600 | ||||
F値 | F:2.8(W)-F:4.9(T) | ||||
圧縮率 | ファイン,ノーマル、ベーシック、RAW | ||||
動画 | AVI Motion JPEG | ||||
MF | ○ | ||||
GPS | × | ||||
タッチパネル | × | ||||
容量上限 | xD:1GB/CF ? | ||||
カラーモード | |||||
ストロボ | ポップアップ | ||||
ドライブ | 静止画、連写、動画 |
価格:540円 純正フード付属
状態:故障なし
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