2016年11月23日水曜日

Panasonic LUMIX DMC-FP1


パナソニック ルミックスDMC-FP1は2010年に発売された1200万画素の屈曲光学系レンズを搭載したコンパクトデジタルカメラです。
ミノルタが初めて各社が参入して展開していた屈曲光学レンズを搭載して飛び出ない光学ズームや超薄型を実現したデジカメのシリーズですが、ルミックスの場合は初参入がDMC-FP8の2009年と随分遅めでした。初屈曲光学機の翌年である2010年に発売された同じコンセプトのデジカメです。

購入価格は約2000円
1000万画素も超えて新しいように見えますがすでに6年前の機種ですし、高いんだか安いんだかよく分からない地点の機種です。末期には新品でも8000円程度で売られていたということを考えると高いのかもしれません。

  
飛び出ない屈曲光学レンズの利点を生かしてデザインはほぼフルフラットで電源連動レンズカバー式となっています。コンパクトをウリにした屈曲光学系シリーズでは非常にメジャーだったのがこの組み合わせでした。屈曲光学系機種は高級機が作りにくいこともあり、すぐに価格が暴落してしまうこともあってか撤退するメーカーが相次いでしまい現在の屈曲光学系機種はほぼ防水・タフネス用途ばかりなのでこの構成・デザインの機種はありません。スリムでスタイリッシュなデザインでもゴールドのLロゴエンブレムは配置されており、スライドレンズカバーの可動範囲にあるのでフラットな形状となっています。
本体カラーはかなり濃くてテカテカしているメタリック系のピンクでした。


  
背面
表面はあんなにピンクが強いカラーリングなのに背面はほとんど黒色と白色なのでギャップを感じます。そして久しぶりに液晶モニター下部のPanasonicロゴが復活していたりもするのです。

操作系UIは近年のコンパクトデジカメ系ルミックスのものなので普通に扱いやすいかと思います。初心者向けなのかブラケット撮影機能や圧縮率指定が省かれていたりしますが割り切ってメモカメラとしての使用には何の支障もないのでこれで良いのでしょう。屈曲光学機種の中でも廉価機ですがちゃんと決定独立の十字式カーソルキーが付いていたり、設定項目の配置は考えられているのでモードダイヤル等が無くても使いやすいのです。
液晶モニターは2.7型 23.0万ドット TFT液晶と大きさは普通ながらも年代の割には画素数控えめのものが使用されています。


  
天面
薄型モデルでエントリー機でもズームはレバー式なので良いではないのでしょうか。シャッターボタン横のボタンは年代によって手振れ補正設定キーだったり、iAモードキーだったりその他機能が割り当てられているのですがこのDMC-FP1ではiAモード用キーとなっていました。天面のiAモードキーという配置はエントリー向けデジタル一眼ミラーレスであるDMC-GFシリーズなどでも使われています。


  
LUMIX DC VARIO
1:3.5-5.9 / 6.3-25.2 ASPH.  MEGA O.I.S.

いつものライカではなくルミックスDCバリオレンズの搭載となっています。屈曲光学初号機であるDMC-FP8ではライカレンズだったのですが後のFPシリーズではルミックスレンズになっているのでグレードによって分けられていたのでしょう。レンズ構成は10群11枚で非球面レンズ7面4枚と屈曲光学系レンズ故か複雑な構造となっているようです。屈曲光学系レンズでは光学3倍ズームが多かった中、少し高倍率な光学4倍ズームとなっているので枚数も多いのでしょう。光学手振れ補正機能搭載で、他に高感度や動き認識などと合わせてトリプルブレ補正としています。

イメージセンサーは1270万画素 1/2.33型CCD 原色フィルターとそれなりのものが使われています。画像処理エンジンはヴィーナスエンジンIVと年代が進んだものとなっているのです。



撮影時状態
レンズカバーを下に移動させると電源が入る仕組みとなっていますが、別途上部にPOWERボタンがあるのでそこでも電源を入れることが可能です。再生ボタン長押しによる再生モードでの起動にも対応しています。



Panasonic  品番 DMC-FP1
パナソニック株式会社  中国製


既に日本製のルミックスはほとんど無くなり、中国製になっていった時期の機種なのでこの機種も中国製となっています。オープン価格発売ですが実売が2万円程度とエントリー機種となるのでもっと年代が古くても普通に中国製だったと思います。
三脚穴は中央に配置されていてプラスチック製となっていました。色が分かれてる本体外装はエントリークラスにも関わらずほぼ全面金属製という豪華っぷりです。



使用電池はリチウムイオン電池 Panasonic LUMIX DMW-BCH7を使用します。本体小型化を実現するためかかなり薄いリチウムイオン電池パックで容量は695mAhと控えめになっています。また、当時のリチウムイオン電池パックで割と見られる気がする日本製電池を使用して中国で組立という表記がありました。この表記は一時期までは純正電池でも多く使われたようですが、現在ではリチウムイオン電池そのものが中国製ばかりになってしまったので互換電池などでしか見られない気がします。
記録メディアは新しい機種なのでSDXCカードに対応しているほか40MBとちょっぴり大目な内蔵メモリーも搭載しています。

画質は広角側では手振れ補正も効いて綺麗なのですが、屈曲光学式の定めかズームするとドンドン画が眠くなっていく傾向にあるようです。画像処理エンジンのカバーもあってまったく使えないほど悪いというわけではないのですが可能ならばズーム倍率を減らす工夫をした方が簡単に綺麗に撮れるかもしれません。全自動モードのiAモードは光源状況が複雑な近接撮影など難しい条件以外ではかなり優秀っぽいので面倒な時はワンタッチで移行できることもあって割と使ってます。


Panasonic LUMIX DMC-FP1
メーカーPanasonic
パナソニック株式会社
原産国中国製
発売2010/2月
メディアSDXCカード / 内蔵メモリー60MB
センサー1270万画素 1/2.33型CCD 原色フィルター
レンズブランドLUMIX DC VARIO
レンズ構成10群11枚
画像エンジンヴィーナスエンジンIV
手ブレ補正光学式 MEGA O.I.S.
光学ズーム4倍
電池BMW-BCH7  3.7V 695mAh
モニター2.7インチ 23.0万ドット TFT液晶 視野率100%        
ファインダー
バージョンV1.0→V1.1
ボディ外装金属
価格オープン
その他屈曲光学式 


価格:2000円
状態:モニターちょっとシミ

後に展開された防水タフルミックス→Panasonic LUMIX DMC-TF20
 
 

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