2017年1月18日水曜日
HITACHI I.mega HDC-1471
iNC 130で始まった日立リビングサプライデジタルスチルカメラの最終機種です。現在のシリーズはHDC-1で始まりましたが、一貫して自社製ではない他社製の安い物のOEMという姿勢でした。
HITACHI (Hitachi Living Systems) I.mega HDC-1471は2013年頃に発売されたらしいHITACHIブランドのデジタルスチルカメラになります。発売定価などは不明ですが概ね2万円以下1万円以上程の価格で一部通販サイトや日立チェーンストールなどで販売されていたようです。
この前までのモデルはホームセンターのサービスカウンター付近やパチンコ景品、夜にやってそうな通販番組や安通販サイトなどで売られていたのですが、この最終モデルはかなり販売されていたところが限られていたようで日立チェーンストールなどでもパンフレットを見かけることはほとんどありませんでした。トイデジ系統を止めたあたりから国内有名メーカーの最廉価モデルくらいには使えるようになってきた日立デジカメですがブランド力がほとんどないうえにメーカーも量販店で勝負前提の展開はしていなかったので流通量もかなり少ないと思われます。後述のプラザ クリエイティブのほとんど同じ仕様のモデルのメーカー定価が約2万円で販売価格が約1万3000円なのでやはりそのくらいの価格だったのでしょう。
トイデジ系と並行して販売されていた時代の普通に使える系の日立デジカメは台湾Premierからベースモデルを買ってそのままHITACHIロゴとUIを付けたような外見・デザインでしたが、それは最終モデルでも変わらないらしく同ベースモデルと思われる機種がプラザクリエイトよりD1470 WIDEとしてはんばいされています。それでも元の供給元の技術や造形が進化したのか引き締まったブラックの金属製ボディは価格以上の質感があります。反射仕上げのプラスチックは安っぽいですが…
さすが2013年発売の比較的新しいデジカメだけあって液晶モニターは大きく、操作系キーなどもかなりこなれて扱いやすそうなものになっています。
操作系UIは古い同社のコンパクトデジタルカメラと比べると格段に使いやすくなったと感じますが、それでもモード切替がMODEボタン連打だったり、なぜかSETボタンでオートやマニュアルモード、シーンモードを切りかえるなどちょっと捻くれ気味なところは見られます。十字キー完備でそれらの左右上下に各撮影に必要な操作が集まっているなど普通に使う分にはまったく問題ないレベルですが。
液晶モニターは3.0型低温ポリシリコンTFTカラー液晶 約46万画素と完全に時代なりの標準的なものが搭載されました。再生画面での表示画像のダイナミックレンジが狭い?(黒潰れ・白とびしやすい)気もしますが画素数も十分でサイズも大きいと完全に便利な普通のモニターとなりました。
DIGITAL CAMAERA HDC-1471
天面
新しい時代のコンパクトデジタルカメラでスリムな設計なので7倍の光学ズームを搭載していながらもこれだけ薄型となっています。そして地味にズームボタンがレバー式になっています。
14.0 MEGA PIXELS 3.0 TFT LCD MONITOR
7x OPTICAL ZOOM
f=5.0-35mm 1:3.0-5.9
光学7倍ズームのCCDイメージセンサーシフト式の手ブレ補正付きズームレンズが搭載されています。構成は7群8枚(非球面レンズ6枚)とプラスチックかガラスかは分かりませんが、非球面レンズがそれなりに使われているなど良さそうではないのでしょうか。高倍率・広角化の影響か広角側の明るさがF3.0と少し暗くなっていますが、望遠側はF5.9とそれなりの値となっています。
イメージセンサーは1400万画素 1/2.33インチ CCD原色フィルターが使用されています。日立のCCDデジカメは台湾製の安OEMが多かったので最先端の高画素というわけにはいかなかったのですが、最後期はどんどん高画素化が進んできて結局1400万画素にもなりました。
このレンズはどこかでみたことがあると思ったら、どうやら仕様と形状がカシオ計算機のハイスピードエクシリム EX-ZR10 / EX-ZR15と同じです。カシオのハイスピードエクシリムの場合はハイスピードを実現するためにセンサーが裏面照射CMOSセンサーと異なっているのですがレンズの挙動は同じです。カシオの方は周辺減光が目立たないのに日立のは目立つことからシューティング補正など画像処理にはかなり差があるようですが。
Hitachi Living Systems Ltd. MADE IN CHINA
Model : HDC-1471 Battery : 3.7V
日立リビングサプライの日立デジカメなので社名表記はHitachi Living Systemsとなっています。恐らく今までと同じ台湾メーカー製と思われますが元から中国製なので供給元も変わらないのでしょうか。
電池は日立リビングサプライの HLB-5 3.7V 650mAhという珍しいものなので互換や代替電池の入手が大変… かと思ったら今までのでお察しかもしれませんが富士フイルムのNP-45などと形状が同じなのでかなり代替の入手が簡単だったりします。これで油断していると日立デジカメの中には強烈な独自性を誇るポラロイドデジカメと同じ電池だったりするのもあるので要注意なのですが。
価格:300円
状態:故障なし
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