2016年8月20日土曜日

RICOH CX5

 
以前3回もジャンクではない中古を買ったのに全て故障品だったリコーCXシリーズの4個目の購入です。


今まではCX2、CX4、CX2と購入してきたので今回のCX5が一番新しい機種です。某自動車と名前が被ってますがあちらはCX-5だし…
今まで付いていた革っぽいテカテカグリップは廃止されてボディと同じプラスチックになったり、レンズの下部がカットされたようなデザインとなりましたが基本的なコンセプトはR8(元をいえばGRか)から変わっていないようです。このCX5から長らく搭載されていなかったパッシブ式AFが再搭載されたので、フラッシュとAF補助光の間にパッシブセンサーが追加されているのです。
先述の通り基本的なデザインはほぼ変わっていないので目立つのはグリップとレンズのデザインくらいかと思います。グリップを握ってしまう際にパッシブAFセンサーを指でふさいでしまうとAFが遅くなったり会わなくなってしまいます。マクロモードではパッシブAFは使わないのかAFが通常モードと比較して遅いかわりにセンサーを塞いでも影響はないようです。 



デザインがそんなに変わらないので中身もそんなに変わっていないと思ったら、CX5からパッシブAFとコントラスト差AFによるハイブリッドAFや初めての超解像の搭載など機能は向上しているようです。追加された機能以外の操作などは従来とそんなに変わらずADJ.OKボタンへの機能カスタム機能やFnへ自由に登録できるなどそのまま受け継がれています。CX1から追加されたADJ.OKボタン横のグリップはCX2などではよく加水分解してしまっている個体や剥がれている個体を見かけましたが、改良されたのか丈夫になったようです。
液晶モニターは相変らず高精細な物な3.0型 92万ドットのものです。R10ではほぼ半分の画素数だったのがCX1では92万ドットとかなりの高精細なものとなっていました。また、R10ではカラーバランスがおかしくて妙に赤っぽいモニターの発色が不評で専用のファームが配布されたりしましたがCXでは普通に綺麗な液晶となっている感じです。
今まではメモリー初期化の確認が普通にADJ.OKボタンで決定となっていましたが、誤動作防止のためか確認画面での決定がFnボタンに変更されています。

超解像はOFF弱強から、ノイズリダクションはOFF AUTO 弱強 MAXから選べます。最少絞りは無くなってしまいましたがプレAFやマルチパターンWBなど増えている機能も多いです。
他の改良点といえば地味に他機種で撮影した画像を表示できるようになったことでしょうか。CX2では「表示できないファイルです」となってサムネイルのようなモザイク画像しか表示できませんでしたが、CX5では独自の補正機能や再生ズームは使えないもののちゃんと画像を表示できました。



天面
かつてはコンパクトで高倍率というのが大きな特長でしたが、当時ではこのサイズで10倍ズームといのはあまり珍しくなくなっていたように覚えています。最終機のCX6でも倍率はそのままでしたが、当時では既に光学10倍を超えるコンパクトデジタルカメラが多く出ていたのでやはり控えめな倍率となったようです。
モードダイヤルは今までの機種とそんなに変わっていませんがカスタム機能やシーンオートモードなどが追加されています。マニュアル機能がほぼないカメラなのでモードダイヤルに連写や動画が割り当てられていたりします。



RICOH ZOOM LENS
f=4.9-52.5  1:3.5-5.6


広角で高倍率ながらも若干暗めなリコーズームレンズが搭載されています。いつもの通りリトラクティングレンズシステム採用ユニットです。振り子のように一部レンズを退避してコンパクト化を図るシステムで過去機種では故障が多かったり動作音が大変大きかったりしましたが、CX5ではさすがに熟成されたのか今までの騒音は無くなりました。それでも動作音が大き目ですが。意外なことにこのリトラクティングレンズシステムは単焦点のGR DIGITALシリーズの一部にも使われています。
超解像技術による超解像ズーム(SR)である程度まではそれなりの画質のデジタルズームも使えます。

イメージセンサーは1060万画素 1/2.3型 裏面照射CMOS 原色が使われています。CX1の時点では普通のCMOSセンサーだったみたいですが、CX3で裏面照射型CMOSセンサーに変更されてより夜景に強くなったとされています。仕様書には普通のCMOSと書かれているのにカタログでは裏面照射型CMOSと表記が食い違っている…
画像処理エンジンはCX1から使われたSmooth Imaging Engine Ⅳです。6代も使われているのでさぞ歴史の長いエンジンかと思ったら実際は2年ほどしか経っていないのです。このシリーズは約半年ごとにモデルチェンジをしていますが、そうでもしないと発売後半年程経つと販売価格が1万円代になるなど価格を維持できなかったようです。
このエンジンのノイズリダクションは任意で調整出来たりMAXが高性能だと思いますが、気になる場合はOFFにして自分で編集ソフトで好きなように調整するのもアリです。
イメージセンサーシフト式の手振れ補正機能を搭載しています。設定項目ではオンかオフにしかできないので詳細な動作設定は不可となっています。どうやらシャッタースピードが1/1000などまず手振れしないようなスピードでは手振れ補正は動作せず設定されたシャッタースピードの下限値を下回ると自動的に手振れ補正が動作するようです。センサーシフト式だけあって手振れ補正が動作すると本体に振動が伝わるのではっきりと分かります。



撮影時状態
このスタイルもほとんど変化がありません。



新しくなっていく時期の機種なのでHDMI端子もあります。オリンパスの同形状電池を採用した機種と違って本体充電ではないのでUSB等による充電は出来ません。



あれ銘柄は…
底面は今までのCXシリーズとそんなに違いないと思います。素材はプラスチックですがバッテリースロットカバーなどのつくりも良さげです。
三脚穴もプラスチックですが高級機種ではないのでこんなものでしょう。



電池は今までのDB-90から変更されてDB-100というものが使われています。オリンパス等でも同形状の電池が使われている為、年代的に純正品も余裕で購入できるかと思いますが社外互換品も簡単に入手できるでしょう。ちなみにオリンパス、リコーどちらも認証コードによるとソニー製の電池だそうです。



以前のCX2との比較
大きな違いはパッシブAFセンサーとグリップでしょうか。レンズはどちらも光学10.7倍で同じですがセンサーがCMOSセンサーと裏面照射CMOSセンサーと異なっています。

新しいように見えて5年前の機種と意外に古いので、現行機と比較すると色々粗は目立ちますが、唯一無二のマクロ機能(特にテレマクロ)やリコー発色など終了してしまったシリーズだけに利点も目立つので興味があるならば買ってみよう…となると中古でも1万円を超えていることが多いというのが悲しいところです。ニコイチを狙ってもジャンクそのものの価格が高い事が多いのであまり得にならないことが多いようです。
このシリーズはCX1でセンサーがCCDからCMOSとなり液晶モニターが高精細化、CX2で光学ズームが約7倍から約10.7倍へ ミニチュアライズ機能の追加、CX3でハイビジョン動画やペット撮影機能など、以下略。
 
画質はコンパクトカメラの一般的なものですが、超解像やノイズリダクションの量が選べたりと弄れます。いずれも超解像とノイズリダクションを弱で撮影したものです。
センサーダスト清掃の為に一度分解したのですが、組み付け時の調整が甘かったらしく一部画像で左側が片ボケしています。再度調整しなおして組み立てると改善されたので故障や仕様ではありません。センサーシフト手振れ補正付きセンサーの清掃は難しい…
 
  

  
テレ端はキツいのか。 元画像でも木々が蕩けてます。
 
  
近距離もバッチリです 

  
ノイズリダクション弱なのでノイジーですがしっかり増感して写ってます。マニュアルでノイズ除去すればかなりいい感じになるかと。
 
  
左が片ボケ…  去年の撮影画像はHDDと共にクラッシュしてしまったのです。
 

超解像が効いててカリカリです
 

RICOH CX5
メーカーRICOH
RICOH COMPANY.,LTD.
原産国MADE IN CHINA
発売2011/02/10
メディアSDHCカード,内蔵メモリー40MB
センサー1060万画素 1/2.3型 裏面照射型CMOS
レンズブランドRICOH ZOOM LENS
レンズ構成7群10枚(非球面レンズ5面4枚)
画像エンジンSmooth Imaging Engine Ⅳ
手ブレ補正センサーシフト式
光学ズーム10.7倍
電池DB-100
モニター3.0型 92万画素 TFTカラー液晶
ファインダー
バージョンアップデートあり
ボディ外装プラスチック
価格オープン
その他超解像、超解像ズーム、ハイブリッドAF

ISOAUTO/AUTO HI/100-3200
F値F3.5-F5.6
圧縮率F/N
動画HD/VGA/QVGA AVI
MF
GPS
タッチパネル
容量上限?
カラーモードビビッド/スタンダード./カスタム設定/セピア/白黒
ストロボ内蔵
ドライブ静止画/連写/動画/シーン、クリエイディブモード等 


状態:故障なし
価格:約100円
 
 

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