2018年10月30日火曜日

maxell ZD3のERROR C2(レンズエラー)の修理

先日の日立マクセルのデジタルカメラ ZD3のレンズの調子がよろしくなく、ERROR C2(レンズエラー)が多発するのでどうにかしてみることにします。
 
どうにかするということでまず分解
これは背面を外したところです。一見電気系部品は無いように見えますが、よく見ると上部にモードスイッチのスライド接点があるので丁寧に外してみます


ビスをすべて外しきった後は底面の小さな突起で引っかかってるだけなので、そこを外してみると表面が外れます
 
 

表面 レンズ側のボディを外したところ
銅箔で一面おおわれています。処理エンジンらしきところにはヒートシンクらしき部品が取り付けてあり、銅箔は表面ほとんどを覆っているので熱分散をさせているのでしょうか。はんだ付けで配線も1つあるのでアース的な役割もあるのかもしれません。
この銅箔は側面を回り込んで裏側ボディに引っ掛けてあるので背面(液晶モニター)側のボディも外して銅箔を外します。
 
  

背面(液晶モニター)側
左側で銅箔に折り目が付けられて引っ掛けてあることが分かります。この折り目を伸ばしてやるとレンズ側から引き抜けます
  


銅箔を外すとカバーがあらわれ、ビスを外すとプーリーとギアが見えます。ベルトプーリーの左下部がモーターなのですが、京セラファインカムSシリーズ系はこのベルトがゆるんだり劣化したりでレンズの駆動が悪くなったりするのです。
 
 

一番上にあるギアを外してゴムベルトを取り外します
このプーリーやらギアやらを飛ばして無くしてしまうと復旧は無理かも…
 
 

問題のゴムベルト
すっかり型が付いて硬くなってしまっていました。完治するには交換しかないのですが、そもそもメーカー部品としてさえ無さそうな物なので現状このベルトをどうにかします。
 

どうにかするということでベルトに凹凸をつける、パーツクリーナーで脱脂してみるなどいろいろ試したところ、今のところエラーは発生しなくなりました。京セラSシリーズはほぼ同様のレンズ構造のようなのでゴムベルトがネックになってしまいます。 
 

追記

その後もレンズ駆動不調が続いていたので再度分解したところ、光学ファインダー部が劣化しているようで引っかかっていました。光学ファインダー部のギアを外したところ、光学ファインダーはズーム連動しなくなりますがとりあえず動作しますのでまあ成功です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

お気軽にコメントをどうぞ